アクアリウムの世界
アクアリウム(aquarium)は、水生生物の飼育環境設備を言い。
水族館のような大型施設から
個人宅に設置するような小規模のものまで幅広くある!
要するに水生生物の飼育施設・設備を指す。
日本ではその中でも特に、観賞用に熱帯魚(観賞魚)や水草などを飼育・栽培すること、
またはそのために構築された水槽を含む。
魚に関しては、観賞魚または熱帯魚を、
標準サイズの
アクアリウム水槽
一般家庭の60cm標準規格水槽
アクアリウムは、1リットル未満の水しか入らない小さな容器から、
水族館に据え付けられた巨大な水槽まで様々なものがある。
楽しみ方も多様であり、個体の飼育を楽しむもの、
魚と水草を配置して自然水景や縮景芸術を楽しむもの、品種改良を楽しむものなどがある。
この愛好者は「アクアリスト」とも呼ばれる。アクアリストの人数と同じだけアクアリウムの楽しみ方があると言える。
水辺周辺域までもを再現したアクアテラリウムという様式も存在する。
なお、陸上動物の飼育施設・設備はテラリウム、
昆虫の飼育施設・設備はインセクタリウムと呼ぶ。
現在は器具の進歩により管理の省力化が進んでいる。
歴史と発展
水中生物の生活は、
我々陸上に住むアクアリストにとっては好奇の対象となりうる身近な異世界であり、
また魚類は食料としても珍重され、
それを生かしていつでも好きな時に食糧として供することは、
食料が生物にとって大切な要素であるとともに、
美食が人にとっては大きな喜びであることから、古くより新鮮な魚を新鮮なまま生かすことにも関心が向けられている。
水中の自然環境を再現する事がこの様式の主目的といえるだけに、様々な方向性・可能性が見出されている。
生態系
アクアリウムの生態系は、
自然界で見られる平衡をアクアリウムの閉じた系で再現するのが理想であるが、
実際には、完全なバランスを維持することは事実上不可能である。
例えば、最大のアクアリウムでさえバランスのとれた捕食係を維持することはほとんど不可能である。
普通は、アクアリウムに入る小さな生態系の中で平衡を維持する手段を取らなければならない。
多量の水を使うことで近似的平衡を構築できる。
システムを乱すどんな出来事も、アクアリウムを平衡から遠ざけるのだが、水槽により多くの水があれば、出来事の影響が薄められるので、系統の衝撃を吸収することがより容易になる。
例えば、11リットルの水槽中では魚が1匹死んだだけでもシステムに劇的な変化を引き起こす一方、
その同じ魚の死が他に多くの魚がいる400リットルの水槽中であれば、
水槽のバランスは少ししか変化しない。
こういう理由で、平衡を維持するのにそれほど注意を必要としない安定したシステムであるために、しばしばできるだけ大きな水槽が好まれる。